着の身着のまま
デアボリカ 後悔の傷痕17 - マム(管理人)
2009/11/21 (Sat) 00:19:47
顔を離したセナが、瞠目する石丸が羞恥に顔を赤らめるのを見て嬉しそうに笑う。
あの時、混乱していて顔もはっきり覚えていない、恐らくは先輩だろう男が口付けても常と変わらぬ様子だった石丸が、セナのした頬へのキスで顔を紅潮させていたからだ。
邪気のない笑顔に、我に返った石丸は笑みを返す。
泣きそうになりながら、無理に微笑んだ。やはり、セナを解放してあげなければ、と強く感じたから。
「石丸さん・・・?」
こんなきれいなものに、自分が触れてはいけない。そう思った。
辛さを内に秘め、いや、表に出さないようしまい込み、ひとには嘘をつかないようかわし続け、大した事ではないと己には嘘をつき続けてきた石丸にとって、目の前にいる少年の潔白さは苛烈ですらあったから。
確かに、弟や妹に向けるような、優しい感情がそこにあるけれど、それと同時にセナは。
・・・石丸には少し、強すぎた。
オーバーヒート! - マム(管理人)
2009/11/18 (Wed) 10:24:37
書いてしまいました。
アフロ。こんな風になってしまえばいいのに。
「綺麗だ」
「・・・・女に言え女に」
降って沸いたような言葉に、オーバは思い切り眉を寄せ。ひたすら困った挙句、流すことに決めた。目がいかれたのかな。それとも脳みそかな。なんて失敬な考えも仕方がない。
だっておかしいものはおかしいのだ。
まあ確かにこのオーバ様の顔は整っているが、現在は夕焼けみたいに真っ赤なアフロヘアーが乗っている状態であり、このとってもファンキーな髪型にしてからというもの容姿を褒められたためしがない。情熱的な髪の色との相乗効果でインパクトは抜群なのである。イカスぜ、カッチョイイー、すげぇ勇気だ尊敬するぜ。まあせいぜいこんなところだ。ちなみに一番前からそいつもファンキーな野郎、結構な年下、最後は初めてアフロヘアーにした際、弟が上から下までじっくり見てから言い放ったシメに相応しい文句である。あの時の、額面どおり受け取ればいいのか馬鹿にされているのか大いに迷う小難しい顔は今でも忘れられない。ともあれ、褒められるのはファッションに対してであり、それもまたそう頻繁ではなかった。だから今こいつの言った「綺麗」なんて褒め言葉は耳に馴染まない。大体、綺麗なんていう言葉は美人のお姉さんか、せめてこいつみたいな男に向けられるもののはずだ。
「オレはお前に言ってるんだ」
「・・・・頭でも打ったのか?」
むっとしたような顔で言ってくるが、なぜ押す?そこでムキになる理由が分からない。オーバは言動が理解できなくなってしまった友人を悲しく見る。
脳外科だろうか?
病院に連れて行くべきだろうか?
精神科だとすると持ちかけるのはなかなかに勇気が必要だ。
「心配してくれているのか?そんな顔すんな色っぽいだろう。襲っちまうぞ?オレは大丈夫、至ってまともだよ」
やっぱりなんらかの措置が必要だ。それも早急に。
入院ってなにが必要なんだっけ?
無駄にきらきらした笑顔を見つめながら、頭痛に悩まされるオーバは自分の方こそ医者にかかるべきだろうかとこめかみを押さえた。
オーバはなるべく普段どおりに見せかけようと努力し。だが引きつった顔で考える。
医者を勧める際は、まず何の話題から入ればいいのだろうか、と。
デアボリカ 後悔の傷痕16 - マム(管理人)
2009/11/16 (Mon) 00:10:41
―――ほ、ほっぺにチュー・・・・・・?
胸中で呆然と呟いた石丸は、己の顔が熱くなっていくのを感じた。
だって、・・・キスされると思ったのだ。
その目標が唇以外にあるだなんて、考えもしなかった。
疑うことなくそう思って、焦ってセナを押さえた己はなんと滑稽であったことか。
彼には、そんなつもりなどなかったというのに。
自分の思考が穢れているような気がして、急速に恥ずかしくなった。
たとえ石丸の能力で目をとろりとさせていても、強引に唇を奪うだなんて凶行に及んだりするような子ではなかったのに。
熱を帯びた眼差しはオスの気配を感じさせても、彼はまだはっきりとした恋愛をしてこなかった少年なのだ。
純情で、可愛らしくほっぺにチューなんてしてしまうくらい、初心な男の子だったのだ。
なのに自分ときたら勝手に勘違いして!
そんな風に考えてしまった罪悪感も伴い、己が酷く恥ずかしいものに思えた。
拍手ありがとうございます - マム(管理人)
2009/11/14 (Sat) 13:03:47
拝啓
親愛なるあなたへ
ネットで売っているクリスマスグッズを買い漁りたくなる今日この頃、いかがお過しでしょうか。
わたしはとりあえず、ツリーだけは購入することにしました。
ところで、なぜファイバーツリーは全体が白いものが減ってしまったのでしょう?
なんだか、みんな緑色で普通のツリーみたいな顔をしています。
ファイバーツリーが出て来たばかりの頃は白いものが主流だったのに。
わたしは白いほうが好きです。
でも、とびきり安いのを見つけてしまったので、緑色を購入することにします。予算には勝てませんもの。
十二月に入ったら飾ろうと思います。
気温も下がり、寒くなってきました。
もうすぐ冬が始まりますね。
お風邪など召されぬよう、お体には気をつけてくださいね。
あなたのクリスマスが良いものでありますように。
かしこ
なんてねー。
という訳で(どんな訳で)拍手返信です。
G.Aさま>
お久しぶりです〜(^^)
つい先日、内容を変更したばかりなので
早速気づいて頂けて嬉しいですv
そう、大学時代ですよ大学時代!
なんとなく近くにいる二人を想像したのですが、読み返してみると、
なんかかんかで近くに呼び寄せるヒル魔とまあいいかと受け入れ石丸という感じに仕上がってますね。
萌えポイントを刺激できたようで良かったです!
年下攻めに目覚めちゃいそうですか?
是非目覚めちゃってください(笑)
でもセナ石については・・・・・・ふふふ。先に言ってしまいますが、裏切りがあります。
サボった分、次は明日辺りに追加しようと思うのですが・・・ガボーンとなると思います。ガボーンと。
デアボリカ 後悔の傷痕15 - マム(管理人)
2009/11/13 (Fri) 00:28:43
「えっ・・・と、セナくん?」
「・・・ぃしまるさん・・・・・・」
戸惑う声に促され、セナが顔を上げる。
酷く切ないその表情に、石丸は言葉を失った。
驚きに反応が鈍くなっていたから、セナが無言のまま距離を縮めたとき、咄嗟に動くことが出来なかった。
はっと気づいた時には熱を帯びた眼差しが目と鼻の先にまで迫っていて、硬直する石丸の脳裏に先週似たような状況に陥った時のことが蘇る。
あの時も止めなければ、と思って、でもあの時はちゃんと手前で気づいて彼の口元を押さえたのだ。
でも今回は間に合わず、石丸は焦点も合わないほど接近した顔をなす術もなく眺めて・・・肌が触れ合う感触に肩をはねさせた。
息を飲み、目を見開く。接触はほんの僅かな間だった。
瞬きすら忘れた石丸は左目にぼやけて見えていたまつげが離れていくのを呆然と見送る。
混乱をきたした頭では纏まった思考など期待するべくもなかったが、触れた箇所に残る感触が石丸に現実を確認させた。
トップページのWEB拍手ボタンを - マム(管理人)
2009/11/12 (Thu) 22:42:10
GIFアニメに変えました。
ただドット絵を描くつもりでかきかたやなんかを検索していたのですが、調べている内にアニメーションを作りたくなってしまったのです。
修正に次ぐ修正は面倒でしたが、同時にだんだんと絵が整っていくのが楽しかったです。
ふたつのGIFアニメを貼り付けてありますが、どっちを押しても拍手の内容に変わりはありません。
左が一番目に作ったもので、5コマ程度だった為に動きがカクカクしています。
右がそれを反省してコマ数を増やしたもの。65コマにしたので大分なめらかになりました。
右だけでいいじゃん、とは思いつつも勿体ないので両方とものっけてみました。
ほかにも作ったのでここに。
見えますかね?
しっぽふりふり。
とりあえずジッタリンジンにあやまろうか - マム(管理人)
2009/11/11 (Wed) 17:25:54
ホームページを更新しました。
自分で言うのもなんですが、めちゃくちゃ久しぶりですよね(本当にね)
ほとんどなにもしない間にインデックスのカウンターが2万5千越えてるとか確認の作業中に気がついてきゃー!とか思ったり。
ありがとうございます。
こんな表からは全くと言っていいほどやる気の見えないサイトがこんなに長く続いているのは来てくださっている皆様がたのおかげです。
あ、この投稿のタイトルなんですが、某深夜帯お笑い番組の中でストリートミュージックに挑戦企画をやってまして、そこで歌っている曲についてです。
どう聞いてもメロディが・・・(笑)
まあ、素人が作ったのですから意識してなくともまるかぶり、なんて当たり前みたいに起こりますからね。仕方ないんだと思います。
制作サイドも理解してるだろうし。
勝手に歌ってるだけなら問題ないでしょう。きっと。
絶っ対に!商業用にしちゃイカンけどね。
歌詞関係なくつっこみどころ満載なわけですが、ただ、一番ひっかかるのは
『無名の・・・』と銘打って放送していることでしょうか。
イヤイヤイヤイヤ!ぜんっせん無名じゃねぇから!
人気芸人だってモロバレ状態で人が群がってるからね!
見てる人全員もれなく分かってるからね!
しかもキー局で絶賛放送中ですからね!
という具合につっこみの内容には事欠きません。
面白いので興味があったらユーチューブ辺りで「プレゼント」を聞いてから番組を試しに見てつっこみを入れてみてください。
ちなみに全体的にコントですが、曲のまじめな部分はごくありふれた感じに良い歌詞です。
絶対みんなどこかで聞いてるとは思うけど、それでも「いい曲だ」とかって感じる人がいるのは、ストレートにそういうクサイ言葉とかが入ってるラブソングだと照れたりしてしまうのが、こんな風にふざけた曲の中にちらっとだけ入っていると受け入れやすいからかもしれませんね。
わたしはこのく曲大好きなんです。
あ、「プレゼント」のほうですよv
弁解しておきますが、誓って嫌いで言ってるとかじゃないです。この番組毎週見てます。
デアボリカ 後悔の傷痕14 - マム(管理人)
2009/10/17 (Sat) 17:29:01
だから、セナを放してあげなければという思いを打ち消そうとする感情を抑え込むのが難しいのだ。
それでも、我慢することに慣れていた石丸はきゅっと唇を噛み、まぶたを強く瞑る仕種だけで自らに諦めることを課した。
いや、課そうとして・・・抱きついてきたセナの行動に閉ざしていた目を見開いた。
「は・・―――わっ!」
立ったまま目を瞑るだけでくらりとした感覚が広がるくらいに『空腹』を抱えていた石丸は、突然のタックルに耐えられなかった。
痛みなどないし、大して勢いがついていたわけでもないから衝撃も体が圧されて机に触れるくらいだったのだが、めまいを起こした体はあっさりと膝を折ってしまい、石丸は抱きついてきたセナともども床に座り込んだ。
デアボリカ 後悔の傷痕13 - マム(管理人)
2009/10/10 (Sat) 11:23:10
「わ、笑わないで下さい。ボクは真剣なんですっ・・・!」
ぎゅっと眉を寄せ、拳を握るセナの必死さに石丸はそれでも困ったように眉を下げる。
真剣なのは、知っている。自分が、自分の使った能力がそうさせているのだから。
「うん・・・ありがとう」
そして、そう分かっていながらセナの言葉にぐらついてしまう自分が、心底愚かしく思えた。
それは石丸がずっと求めていた言葉だった。
家族以外に打ち明けられない秘密を抱えてきた石丸が、求め続けてきた存在だった。
今、石丸が望めば、願ったものが手に入る。
願ってやまなかった、理解者が。
石丸を知った上でそばに居てくれる人が。
石丸とて落ち着いて見えても、社会などほんのひと欠片しか知らないほどに若い。
青いと言ってもいい。
家族と学校、それ以外とで構成された世界の中で、最も親しいと思っている友にすら話せない秘密を抱えて生きるのは、見た目ほど簡単なことではなかった。
そうして、なんでもないように見せるのが得意になっていった石丸だけれど。
こうして、そんな風に欲しくて堪らなかったものが目の前に、手を伸ばせばふところに入れられるような位置に現れたなら、掴み取りたくなって当たり前のことだった。
オーバーヒート - マム(管理人)
2009/09/26 (Sat) 11:19:41
ファイルの中から発掘したのでこれまた投下。
ポッケの中のモンスターからほのおのぽけもんつかいオーバさまだぜ!なんて。
なぜアフロを好んでしまったのか、謎だ。
なぜお誘いの表情にしか見えないものを描いてしまったのか、謎だ。
アフロなんてアフロなんて・・・・っ、停電スターに押し倒されてビビってしまえば良いのよ!(何故に)